2009年4月20日月曜日

LA


キューバ研究をする大学院生を集めたワークショップがUCLAで行われた。はじめて交通費・滞在費は主催者持ちという、画期的なイベント(普通はどちらかのみ支給で、どちらかは参加者が何とかしなくてはならない)。2日間UCLAの会議室にほとんど缶詰状態で、期待していたLA見物はひとつもできなかったが、キューバ研究者とたくさん知り合えたので、有意義だった。

ホテルは感じのいいブティックホテルだったが、UCLAに近いというロケーションで選ばれていて、周りに何もない。着いた日の夜はまだ誰も知らなかったので、ひとりで最上階のバーに行って食事をした。次の夜は、しりあった学生2人と一緒にホテルの人に聞いて、歩いていける唯一のレストランにいってみた。ホテルから徒歩25分、といわれて歩き始めたが、車社会のLAではほかに歩行者を見かけない。そして、通り過ぎる住宅はすべてゲーテッドコミュニティで、その前のささやかな歩道を貧乏学生が3人連なってそそくさと進み、すぐ隣の道路では車が60キロくらい出しながら通っていく。歩行者は肩身が狭いどころでなく、まるで犯罪でも犯しているかのような気分だ。すると突然、歩道が消えてしまった。途中で茂みがせり出し、舗装が途切れている。歩行者など架空の存在でしかないかのような取り扱いだ。

そんなこんなでLAの典型的特徴に文句を言いながら歩いていると、なんと10分ほどで到着してしまった。25分はかかる、といわれていたのは、きっと歩いたことがないからだろう、と結論。

まったく、おなじカリフォルニアなのに異国情緒はたっぷり。

2009年4月3日金曜日

ルッコラを食べるエリート



先の米国大統領選のキャンペーン中、マケイン/共和党側がオバマ/民主党支持層のことを「ルッコラを食べるエリート(arugula-eating elite)」と呼んだことが有名になった。ルッコラは最近普通のスーパーでも普通にみかけるようになった野菜だが、ほうれん草やレタスと異なり、都市部の比較的学歴の高い層が好んで食すイメージがある。食意識の高いベイ・エリアでは珍しくなく、高級食材というわけでもないので、私の冷蔵庫にはほぼいつでもルッコラがある。それに対して、おそらく米国の東海岸・西海岸の都市部を離れるとルッコラ消費率はかなり低いだろうと推測される。食材分布と嗜好に政治地理がはっきり表れる米国ならではの政治表現といえる。

ところで、今まで人間の食べ物に見向きもしなかった我が家の猫は、サラダを作っているときに床に落ちたルッコラの葉っぱをみつけ、むしゃむしゃとそれはおいしそうに平らげた。彼女の政治的志向は、明らかだ。