2009年6月23日火曜日

オーガニック野菜


土曜日から新聞配達があり大満足の私だが、この機会に周縁に住む利点と不利点(?)を記しておこう。

まず不利点は住所がはっきりしないこと。過去常に人が住まいとしていた地域ではないので、郵便および宅配便は私の住所を個人の住宅地として認めないことが多い。たしかに歴史的には住宅地ではなかったし、また住んでいる人々も周縁の地域と認識していたためか、通常の事業に住宅地と認識されず、そのためスーパーなど食料品を買うところが極端に限定されている。

この一帯で食料品店が以下に少ないかに注目したNGOが、コミュニティ農業を始めた。周縁に住む利点は、すなわち、まわりにスーパーマーケットがないために、近郊農園の有機野菜を安くで買えるということ。このNGOは、コミュニティの若者を雇って、有機野菜農業をおこない、この地域の人々に安価で提供するというプログラムを運営している。私は一回に12ドル払い、野菜と果物のパッケージを受け取る。中身が何かは受け取るまで不明だが、有機であるという保証がある。

先週火曜日にはじめてのパッケージを受け取ったが、2人世帯では2週間に一回がたぶんいいところだろう。それにしても、12ドルでは考えられないくらいの量の野菜と果物だ。福袋を開けるみたいに興奮したが、本当に盛りだくさんだ。

2009年6月18日木曜日

新聞


日本では聞いたことがないだろうエピソードをひとつ。他のメディアに押されて「消えゆく業界」と言われているが、私は新聞を購読している。すなわち配達してもらっているのだが、この配達サービスがあてにならない。映画などでよくでてくるように、こちらの新聞配達はご丁寧にポストに入れたりせず、車や自転車から門前に投げる。そんなわけで前に住んでいたアパートでは、3階の部屋からアパートの入り口に降りていくと、敷地内に購読者数分の新聞が投げ入れてある。ところが、おそらく通りがかりの人が時折ちょろまかしていたと推測するが、朝9時を過ぎるともう配達されたはずの代物はきれいに消え去っていることが多かった。あさの9時半までは再配達サービスがあり、私は月に2、3回はそれを依頼する次第だった。

さて、今住んでいるアパートはいわば工業地帯にあり、目の前は学校、横には音楽スタジオ、と住宅に囲まれているわけでなく、フラリと人が通って私の新聞をかすめていく心配はない。

しかし。

数日前、「近日中に配達員が変わるが、購読者の方はこの移行の変わり目にお気づきになることはないだろう」という旨の連絡が入った。もちろんそんなお知らせは私はすぐに忘れてしまった。

そして月曜。新聞が来ていない。配達所に連絡をすると、「今すぐ配達します」との返事。その日は結局新聞を手にすることはなかった。

あれやこれやで4日間新聞配達なし、である。3日目に痺れを切らして「何が起こっているのだ」と追及すると、「いや配達員が変わったので少々手間取っています」という。手間取るって、ちょっと道に迷うならまだしも、配達しないっていうのはどういうこと?と私は首をひねってもわけがわからない。

さて、明日は配達があるだろうか。

2009年6月3日水曜日

TEN


生まれて初めて太鼓のコンサートに行った。友人の太鼓グループで、小さな内輪のパフォーマンスは観たことがあったが、コンサートホールでの演奏は初めて観る。グループ結成10周年の「十」と「天」をかねて、TENと銘打ったとのこと。私はそんなに太鼓が好きというわけでもないので(周りに太鼓狂いが何人もいて、ここだけの話、興ざめしてしまうところもある)、大きな舞台だから応援しに行こう、くらいの気持ちだった。しかも、車で1時間ほどかかる町で、公演開始が夜の8時。私の彼は、2時間以上の舞台ときいて、「全部終わる前に疲れちゃうだろうね」と最後まで観る意気込みもなかった。

会場は満席。立派なプログラムを手にとって、友だちが舞台に立つ、ということで少々興奮していた。

それが公演が始まってみると、予想外にも(重ねて失礼)私も彼も、舞台に釘付けになってしまった。オリジナル曲の音のすばらしさもさながら、舞台演出が壮観で、目が離せない。一曲ごとに雰囲気もまったく変わり、パフォーマンスあり、ゲスト・アーティストとの共演あり、中休みが来たときにはふたりして「10時までもたないね」なんて言っていたことは、都合よくすっかり忘れてしまっていた。

ふだん飲んで馬鹿やっている友人の、アーティストとしての実力を目の当たりにし、「こんな人を小突きながらお酒飲んでいたのね」とあらたまる。とはいえ、数日後にはお疲れ様パーティをもよおして、また小突いたりしているのだが。